Cognac was born of a dream....
マーテル本社があるコニャック地方は、パリからTGVに乗って約2時間。ワインで有名なボルドーの近くに位置します。かつてアンリ4世が「わが国における最も美しき清流」と賞賛した、歴史的にも名高いシャラント川に面したこの地方は、マーテル社をはじめ、大手コニャックメーカーが軒を連ねています。
フランスでは品質を保証するために、法律で生産地域や原料となるブドウの品種、蒸溜法などを規定しており、その条件にあったもののみがコニャックとなります。その中で最古の歴史を誇るマーテル社は、1715年の創業以来、最高のコニャックづくりを目指してきました。その情熱と技術は8世代にわたり継承され、今やマーテルは、ヨーロッパNo.1の販売量を誇るブランドとして支持されています。
The Legend of Golden Swallow
いまから300年ほど昔のフランスのコニャック地方。
オーク樽から蒸発した天使の分け前の華やかな香りが、あたりいっぱいに満ちていたある日。それは、ゆっくりと熟成を重ねたマーテルの理想の原酒が初めて貯蔵庫から出される、待ちに待った日のことでした。どこからともなく黄金に輝くツバメが姿を現し、原酒が眠るオーク樽の上を飛び回ったのです。
至福のコニャックの誕生を祝福するかのように、全身を煌めかせながらはばたく一羽のツバメ―ゴールデンスワロー。その美しい姿は、まるで天使が遣わした歓びの使者のようだったといいます。
その時以来、黄金のツバメはマーテルのシンボルとなりました。
マーテルの誕生を祝福したゴールデンスワロー。その姿はいまもマーテルのボトルに描かれています。
コルドンブルーはフランス語でブルーリボンのこと。『最高に栄誉あるものに送られる青いリボンの勲章』を意味します。古くは聖霊騎士団に授けられた極めて誉れ高い勲章。世界屈指のコニャックとしてふさわしい名前です。
そのおいしさの秘密は、ボルドリ原酒に由来します。「すみれの花の薫り」と表現される華やかで優雅な香りと、「まろやかな味」を特徴に持つボルドリ原酒をふんだんにつかうことによって、繊細で芳醇な味わいと柔らかな深みが生まれます。フランス政府が定めたコニャック地方の6つの地域の中で、最も面積が狭く希少価値が高いと言われているボルドリ地域。マーテル社はその地域の60%を所有しています。ボルドリ原酒を豊富につかえるのは、まさにマーテル社ならではといえるでしょう。「空(あ)いてなお、グラスは、香る」といわれるコルドンブルーは、格別のコニャックとして世界のコニャック愛飲家に親しまれています。
CATEGORY >> マーテル の一覧リスト