19世紀末にイタリアの初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレの息子が、その所有地を譲り受け設立したワイナリー、フォンタナフレッダ社。
一世紀以上にわたりバローロを造り続け、その品質の高さでバローロの名声を世界的に高めた名門です。偉大な醸造家と言われるベッペ・コッラ氏に師事したエノロゴ、ダニーロ・ドロッコ氏のもと、フォンタナフレッダ社のワインは現代においてもイタリア内外で高い評価を得ています。
2009年にオスカル・ファリネッティ氏とルカ・バッフィーゴ氏が共同オーナーになると、いくつかの画期的な取り組みを始めました。
ひとつは、ミラフィオーレブランドの復活。19世紀創業当時の畑のブドウを、当時の伝統的な方法で醸造したクラシックなワインを通して、伝統の重要さを再認識・再評価してもらうためのプロジェクトです。
また、二酸化硫黄の使用量を減らし、化学的除草剤や化学肥料の使用をやめるなど、クリーンなブドウからクリーンなワインをつくるためのビオ・ナチュラルプロジェクトを進めています。
2018年4月からは、かつてブルーノ・ジャコーザのコンサルタントも務めたジョルジョ・ラヴァーニャ氏が醸造責任者に就任し、さらなる躍進を目指しています。
バローロ村の地名に由来し「イタリアワインの王様」と称えられるバローロ。昨今の凝縮感のある主張の強いバローロとは少々趣きの異なる、老舗ならではの奥ゆかしい味わい。大樽熟成らしい、おおらかさと慎しやかな印象を兼ね備えた1本です。
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