食前酒にカンパリを傾ければ、そこには常に魅惑と愉悦の香りが漂います。その確かなアロマと刺激的なフレーバーが、うっとりと包み込むような、カンパリだけにしか醸し出せない時間を作り出してくれるでしょう。こうした得難い価値こそが、情熱的なイタリアン・スタイルと秀逸なドリンクの象徴として、カンパリの名を世界中に広めていったのです。

そのオリジナルのレシピを今も変わらず守り続けているカンパリは、モダンでカリスマ的なクラシック･ドリンクといえます。カンパリは、その創業者でドリンク作りの巨匠であるガスパーレ･カンパリの才によって誕生しました。ガスパーレは、新しいドリンクを生み出すべくイタリアのノヴァーラにて試作を繰り返し、1860年に現在まで変わることのない1つのレシピ、今もごく一部の製造責任者のみが受け継ぐことのできるレシピにたどり着きました。

カンパリは、苦みのあるハーブと香り豊かな植物、そしてフルーツがアルコールと水の中で浸出することで生まれる蒸留酒です。これまで数限りない人々がその原料の数を推測してきました。20種類、60種類、なかには80種類という人もいました。しかし現在に至っても、この特別かつ秘密のレシピの原料として判明しているのは、アルコールと水の2種類だけです。その強烈な赤、濃厚なアロマ、一口でそれとわかる苦みによってこの上ない多様性を実現したカンパリは、パーフェクトなベースとして、世界的に有名な数々のカクテルに使用されています。