フレシネは、1861年スペイン,バルセロナから南西に40Km離れたカヴァの故郷サン サドルニ ダ ノイアにある「ラ フレシネーダ(トネリコの 木という意味)」と呼ばれる地にペドロ･フェラーによって設立されました。ペドロは13世紀から代々受け継がれた広大な土地にブドウを栽培し、その生涯をカヴァ造りに捧げました。ペドロは1936年に始まったスペイン市民戦争で亡くなり,フレシネの経営は妻のサラと長男のホセ・フェラーの手に委ねられました。 フレシネは早くからアメリカを始めとする輸出事業の重要性に着目し、1930年代にはイギリスとアメリカに現地支社を設立、イギリスやアメリカ以外にもアイスランドやカナダへ輸出を開始しました。緑瓶のワインボトルが主流だった1940年代,フレシネ社は革新的ともいえる白い擦りガラスの「カルタネバダ」を市場に登場させ、1974年には黒い擦りガラスの「コルドンネグロ」を発売。これらは今やフレシネの顔といわれる程世界中に浸透しています。 フレシネは,カヴァ(シャンパンと同じ瓶内二次発酵製法で造られたスペイン産スパークリングワイン)の一大メーカーであるばかりでなく、シャンパーニュを含めたスパークリングワイン生産者としても世界最大規模を誇ります。フレシネグループは,カヴァを中心にスパークリングワインとスティルワイン(発泡のない通常のワイン)を製造しており、フレシネグループ全体のワイン総販売数量は約1,500万ケースにのぼります。グループ全体でスペインの全スパークリングワインの約70%(カヴァを含む)を生産,そのうち約650万ケースのカヴァを世界150ヶ国以上に輸出しています。そのシェアはカヴァ総輸出量の約60%に及び(2010年実績)、名実ともに世界No.1のスパークリングワインメーカーとなっています。 フレシネは「良いワインは良いブドウから」という理念のもと,25キロに容量制限したプラスチックの小箱を収穫時に約1,200件の全契約農家に提供、運搬中にブドウ自身の重みで破砕し酸化しないよう配慮しています。ブドウの搾汁にも非常にこだわりを持ち、特に高品質な「フラワーマスト」と呼ばれる一番搾りの初めの50%しか使用しないという贅沢な手法を用いて製造しています。

麦わらのニュアンスを持つ黄色で、フローラルな香りの華やかなカバ。ピーチを思わせる優しい甘さとフルーティな味わい。甘味付けのリキュールは同じブレンド比率のワインを12ヵ月間オーク樽で熟成させたものを使用。クリーミーな後味は、フルーツやチョコレートなどのデザートによく合います。瓶内熟成は1年以上しています。